第4回夏期研修会を開催
2017年8月4日(金)〜5日(土)松本
スズキ・メソード幼児教育研究会が、今年も夏期学校に合わせて開催されました。スズキ・メソードの考え方を導入されたり、あるいは関心をお持ちの幼稚園や保育園の園長先生や職員の先生方が、松本駅近くのホテルモンターニュ松本に集まりました。今年は、中心となる双葉ヶ丘幼稚園(中津)、白百合幼稚園(松本)、光が丘幼稚園(宮崎)、白百合幼稚園(福島)、五風会保育園(大阪)、才能教育メネス幼児学園(東京)に加えて、オブザーバーの聖愛幼稚園(甲府)と、ももぞのこども園(大分)を含め、総勢34名が参加。2日間にわたり、幼児教育の現役の皆さんが職場を離れ、一堂に会してスズキを学び合う姿がありました。
基調講演は、早野龍五会長
初日は、夏期学校のお別れコンサートを終えた直後、会場に駆けつけられた才能教育研究会の早野龍五会長による基調講演「なぜ、今、幼児教育が注目されているか」からスタートしました。世界的な潮流として、今は幼児期に培われた「非認知能力」、すなわち忍耐力、自制心、社会性、協調性、やり抜く力のような能力が大切であることを紹介されました。そして、鈴木鎮一先生が、71年前に提唱された「良い音楽を聴き、演奏を学ぶことで、子どもたちは感受性、忍耐力を発展させることができる」スズキ・メソードに、世界がようやく追いついたことも紹介され、参加者の大きな関心を呼びました。
2日目は、講演と実践報告
研修会2日目は、会場を松本市の白百合幼稚園に移し、鈴木裕子園長による講演からスタートしました。鈴木鎮一先生の姪として、ともに生活された時の様々なエピソードがたっぷり紹介され、スズキ・メソードが目指す考え方の根っこの部分に触れることができました。参加者から「いつも拝見する鈴木先生のお写真の画素数が、今日のお話で、また上がり、お姿がハッキリしてきました」との感想が寄せられました。
続く各園での実践報告では、才能教育メネス幼児学園の三富和子園長から「次のことに進むために、今、目の前のことをしっかりやるための実践例」が紹介されたり、松本・白百合幼稚園の青木知子先生からは、線描きや折り尺を使った、楽しい遊びを通して知らず知らずのうちに集中力を養う方法などが紹介されました。
今年は、各園ごとの取り組み事例発表でプロモーションビデオのような作品もあり、自らの取り組みへの高い意識が感じられました。恒例のグループ討議では、「保育の中のスズキ・メソード」や「縦割り保育」についても各園が入り混じって意見を交換。来年の開催も確認されていました。