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豪州指導者が幼児教育研究会の「福島フォーラム」に参加!

2018年4月5日(木)福島

 
 オーストラリアでチェロ科指導者として30年に及びチェロのご指導をされる水島隆郎先生のご案内で、オーストラリアのチェロ科指導者の皆さんが、日本のスズキ・メソードの教室見学をされたのは、2017年夏のことでした。その体験に感銘を受けた皆さんが、さらに人数を増やして、4月4日のグランドコンサート後の1週間、日本各地でのスズキの活動を見学されました。ここでは、4月5日に幼児教育研究会の加盟園、福島・白百合幼稚園が主催した「福島フォーラム」での交流の様子を紹介します。
 
 「福島フォーラム」の開催は、前回の来日時に、スズキ・メソードの考え方を取り入れた幼稚園がスズキ・メソード幼児教育研究会として定期的に集まり、スズキ・メソードの真髄を深めるための研修会を開いていることに、水島隆郎先生ご自身が大変興味を示されたことがきっかけとなりました。
 
 さらに、幼児教育研究会メンバーの福島・白百合幼稚園の理事長であり園長の塩谷恭子先生が、水島先生とは、かつて富山大学時代に同じオーケストラ部に所属した先輩・後輩の間柄という偶然もありました。
 
 そこで、福島・白百合幼稚園で2017年7月より年長の児童を対象にスタートしたスズキ・メソードによるヴァイオリングループレッスンを見学し、これからの幼児教育の可能性を一緒に研究しようと、実現したのが「福島フォーラム」でした。
 
 まず、3月に卒園したばかりで新1年生になる10人の子どもたちが、東北地区ヴァイオリン科指導者で、福島白百合幼稚園でヴァイオリン保育を実践する折笠友紀先生の指導で、「キラキラ星変奏曲」のレッスンを受ける様子を見学しました。ヴァイオリンを構えるようになって数ヵ月とは思えないほど、立派な姿勢で演奏していました。また、俳句唱和では、子どもたちが自作の俳句を絵とともに発表。白百合幼稚園での取り組み意識の高さが随所に発揮されていました。
 
 デモレッスン後には、折笠先生からヴァイオリン保育の狙いと導入のための工夫、今後の課題などが紹介され、塩谷園長からは「鈴木鎮一先生の〝立派な市民になる〟という考え方に共鳴しています。グループレッスンを通して、子どもたちの中に友だちを思いやる気持ち、できたという達成感を育てたい」と狙いが紹介されました。また、幼児教育研究会会長で大分・双葉ヶ丘幼稚園の土居孝信園長、松本・白百合幼稚園の鈴木裕子園長、青木副園長、大阪・五風会保育園の土金新治園長からも、各園の取り組み事例が報告され、オーストラリアの先生方との熱心な質疑応答がありました。
 
 午後から参加された早野龍五会長による講演では、幼児教育の重要性が世界的な課題となっていること、鈴木先生の「音楽を教えることが私の一番の目的ではありません。私は人を育てたいのです」という言葉も紹介されました。水島先生から、オセアニアのスズキについての紹介後、「スズキ・メソードを保育に取り入れるには」をテーマにシンポジウムを開催。異年齢の中でのスズキ・メソードの効果が高いこと、ますます幼児教育が重要であることなどで認識が一致。有意義なフォーラムとなりました。

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